続編公開前におさらいしました!大人も楽しめるディズニーアニメ映画「Mr.インクレディブル」
2018年8月1日に日本公開のアニメ映画「インクレディブル・ファミリー」。アメリカでは6月に公開されたそうです。「インクレディブル・ファミリー」は2004年に公開された「Mr.インクレディブル」の続編映画。なんと、もう14年も経っていたのですね。
ツタヤでDVDを借りて観て、とても気に入ってDVDを購入して今までに何度も観ている「Mr.インクレディブル」ですが、「インクレディブル・ファミリー」公開前にストーリーをおさらいしておこう、と久しぶりに観てみました。
「Mr.インクレディブル」のオリジナルタイトルは「The Incredibles」。日本語にすると一般的には「インクレディブル家」という意味ですが、この映画の主人公一家の名字はインクレディブルではなく、「パー」です。
さまざまな正義のヒーローたちが活躍していたあの頃から15年。パー家のあるじで、かつては怪力の「ミスター・インクレディブル」として悪と戦っていたボブは、今や生気のない中年太りのサラリーマン。好きでもない仕事を黙々とこなします。
ボブの奥さんはヘレン。かつてはボブと同じく悪と戦うスーパーヒーロー「イラスティガール」でした。イラスティガールの綴りはElastigirl。「伸縮自在の」と意味のelasticから名付けられているようですが、その名のとおり、自由に伸びる体が特徴です。
パー家には子供が3人。お姉ちゃんのヴァイオレットに弟のダッシュ、そして赤ちゃんのジャック・ジャックです。ヴァイオレットとダッシュにはスーパーパワーが受け継がれており、ヴァイオレットは透明になれる&バリアを張れる、ダッシュは超高速で走ることが出来ます。
自分たちのスーパーパワーを隠して一般人として暮らしているパー一家はストレスがいっぱい。生きがいを失ったようなボブ、自分に自信がないヴァイオレット、エネルギーの発散場所がなく学校でいたずらをして問題児扱いされるダッシュ。
しっかりしてるのは専業主婦であり母であるヘレンだけ。スーパーヒーローだった頃の自分を忘れられないボブとは違い、一般人としての自分を受け入れて生きています。やっぱり、女性は現実的で、そして生きていく力が強い!
家庭不和までは行かないけれど、上手く行っているとは決して思えないパー家。しかしある日、ボブが受けた秘密の仕事がきっかけとなり、一家の退屈な日々が一転します。
実は、「Mr.インクレディブル」は劇場公開されてから何年か経ってようやく観た映画です。なぜなかなか観る気にならなかったかというと、ディズニーが配給のアニメ映画だったから。
ディズニーだから、大人が楽しめるというより子供に向けた内容の映画なのだろうなと思っていました。家族もの映画なので、「家族がいちばん」のような道徳的なメッセージが含まれていそうだったのもちょっと避けてしまう理由でした。
ところが!観てみたら全く違いました。もちろん家族が再生していく過程も描かれていますが、それはパー家の皆さんの活躍をワクワクしながら観ているうちに自然に頭に入ってくる程度。さまざまなスーパーパワーを持つ「チーム」の面々の大活躍を満喫するのがこの映画の醍醐味です。
60年代調のちょっとレトロなグラフィックと音楽がとにかくカッコいいです。スパイ映画ではありませんが、なんとなくショーン・コネリーが活躍していた頃の007映画を思わせるようなカッコよさがあります。そしてアニメだけにアクションがとにかくスピーディ!
ディズニー配給のアニメ映画ですが、ストーリーは大人も十分楽しめる内容、いや大人のほうが楽しめる映画かも知れません。悪者はしっかりと「悪者」なところも大人向け。クライマックスに向けて、実写のアクション映画のような息もつかせぬシーンが続きます。
洋画作品のDVDは、英語のまま/日本語字幕で鑑賞することが多いのですが、「Mr.インクレディブル」を観る時はいつも日本語吹き替えで観てしまいます。吹き替えの声が登場人物たちにピッタリで、映画をより楽しめると思えるからです。
ボブの声は三浦友和さん、ヘレンの声は黒木瞳さんが担当、またヴァイオレットの声は綾瀬はるかさんが担当しています。印象に残る悪役のシンドロームの声は雨上がり決死隊の宮迫博之さん。今だに宮迫さんをテレビで観るとシンドロームを思い出してしまいます。
インクレディブルとは「信じられないくらいスゴい!」という意味の英単語。そのとおり、信じられないほどスゴい4人のカッコいい活躍を満喫して、スカッと元気になれる映画です。最後は赤ちゃんのジャック・ジャックの活躍(?)も楽しめますよ。
来月から公開の「インクレディブル・ファミリー」、とっても楽しみです!
【映画情報】
映画タイトル:Mr.インクレディブル
オリジナルタイトル:The Incredibles
監督:ブラッド・バード
公開年:2004年(アメリカ・日本共に)