爽快シネマ

映画を観終えた時にスカッと爽快感を味わえる映画、暖かみの残る映画、心に響く映画など、観て良かった!と思える映画をご紹介します

アニメ映画だからこその超スピード感!「インクレディブル・ファミリー」

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前回記事をアップしてからずいぶん日が経ってしまいました。

この約2週間の間に映画は数本観たのですが、あんまり面白くなかったのでこちらでご紹介するのはやめておきました。このブログは「観て良かった!」と思える映画についてお話ししたいと思って始めたので、そのポリシーに沿って続けていきたいと思います。

 

8月1日に公開となったディズニーアニメ映画「インクレディブル・ファミリー」を観てきました。いつも行く映画館では公開されていないので、今回は久しぶりにちょっと離れた映画館へ。きれいなシネコンで、硬くもなく柔らかくもない快適な座席シートが気に入っています。

 

通常は洋画を観る時は字幕版を選択するのですが、1作目の「Mr.インクレディブル」の吹き替え版の声優さんたちの声がとにかく主人公たちにぴったりだったので、今回は迷わず吹替版を選択。夏休みなのでちびっ子がいっぱいいて、その中に混ざって観てきました(笑)。

 

インクレディブル・ファミリー」は、2004年の映画「Mr.インクレディブル」の続編映画です。監督と脚本は前作と同じ、ブラッド・バード。アニメ映画でキャリアを積んで来ましたが、なんと、ミッション・インポッシブルの4作目「ミッションインポッシブル/ゴースト・プロトコル」も監督しています。

 

そんな実写アクション大作映画も監督出来てしまうブラッド・バードのヒーロー物アニメが面白くない訳ありません。カッコ良くそして面白かった「Mr.インクレディブル」。今回の「インクレディブル・ファミリー」にも、とっても期待していました。

 

映画がスタートしてすぐ感じたのは、時の流れ。日々、いろいろな物事が進化している世の中ですが、アニメーションの世界も大きく進化していたみたいです。前作のアニメーションも素晴らしいと思いましたが、「インクレディブル・ファミリー」のアニメーションは更に素晴らしくなっていました。

 

主人公のパー家の皆さんを始めとする登場人物たちの表情豊かなこと!ちょっと大げさですが、アニメと実写の中間みたいに感じました。アニメらしい前作の主人公たちの顔に慣れていたので、最初はちょっと馴染めなかったです。

 

そしてアクションシーンのスピード感!「インクレディブル・ファミリー」は「Mr.インクレディブル」以上にアクションシーンが多いのですが、とにかく動きがスピーディで躍動感マックスです。動体視力が落ちているとついていかれないかも...(笑)。

 

さて、「インクレディブル・ファミリー」は、前作からつながるストーリーです。前作を観ていなくても楽しめると思いますが、登場人物たちについて理解しているほうがより面白く観ることが出来るので、「Mr.インクレディブル」を観てから今作を観るのがおすすめです。

 

 

mubikichi.hatenablog.com

 

 

前作では、悪者を戦うヒーロー一家の活躍を描きながら、「我慢しないで自分の好きなことをやったり、自分に自信を持つ」と輝くよ、というメッセージも込められていました。今作はそういったものはなく、1本のアクション映画として純粋に楽しむことが出来ます。

 

Mr.インクレディブル」でのパー家の活躍でスーパーヒーローたちは市民権を得た、と思っていましたが、実はその逆。スーパーヒーロー保護法もなくなって、さあこれからどうしよう、と途方に暮れていたボブ(お父さん)とヘレン(お母さん)ですが、ひょんなところから助けの手が入ります。

 

しかし仕事をまず依頼されたのはヘレン=イラスティガールのほう。出番が回ってくるまでボブ=ミスター・インクレディブルが主夫となることになりますが、年頃の長女のヴァイオレットから赤ちゃんのジャック・ジャックまでの3人の子供のことで、毎日グッタリに。

 

映画の前半ではイラスティガールの活躍と、お母さん不在のパー家の様子が描かれます。ボブの主夫としての奮闘ぶりや、子供がいる家庭ならではのトラブルなどが描かれているので、前作よりもファミリー映画っぽく感じられました。

 

そして「インクレディブル・ファミリー」を語る時に忘れてはならないのが、赤ちゃんであるジャック・ジャックの存在です。「Mr.インクレディブル」の最後のほうでジャック・ジャックにも何かしらスーパーパワーがあるということがわかりましたが、パー家の人たちはまだその事実を知りませんでした。

 

今作ではジャック・ジャックはスーパーパワー出しまくりです。末っ子にもパワーがあることを知った家族も喜びます。が、しかし、ジャック・ジャックのスーパーパワーはスーパーヒーローのものというより、怪人的な...(笑)。これからどうなって行くのでしょう?

 

映画の後半は、前作と同じく家族の面々が力を合わせて悪と戦います。クライマックスに向けて更にアクションシーンが盛り上がり、実写アクション映画以上の臨調感と迫力を満喫出来ます。とにかくスピード感がすごい!

 

インクレディブル・ファミリー」は「Mr.インクレディブル」と同じく、ちょっとレトロな感じのグラフィックがカッコいい映画ですが、音楽にも注目したい映画です。映画が終わってエンドロールが始まっても是非最後まで席を立たず、おしゃれカッコいい映像と音楽を満喫してください。

 

面白かった、というだけでなく、なんだか自分もカッコ良くなったような気分になれる「インクレディブル・ファミリー」。大人にも子供にもおすすめです。字幕スーパー版でもう一度観ようと思っています。

 

ブラッド・バード監督のエドナの声や、サミュエル・L・ジャクソンのフロゾンの声も聞きたいし(笑)。

 

 

【映画情報】

映画タイトル:インクレディブル・ファミリー

オリジナルタイトル:Incredibles 2

監督:ブラッド・バード

公開年:2018年(アメリカ・日本共に)