爽快シネマ

映画を観終えた時にスカッと爽快感を味わえる映画、暖かみの残る映画、心に響く映画など、観て良かった!と思える映画をご紹介します

2018真夏のおすすめ娯楽映画 その2「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

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やっと観てきました。「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」。

 

8月3日公開だったので、まさに真夏のおすすめ娯楽映画なのですが、観に行くのが遅くなってしまったから残暑の季節になってしまいました。でもまだ関東は暑いから良しとしてください(笑)。

 

インクレディブル・ファミリー」と同じく、いつも利用しているシネコンで上映されていなかったので、今回もちょっと離れたキレイなシネコンへ。平日の夕方からの回でしたが、劇場内は混んでいて観客の年齢はさまざまでした。いろんな年齢の方が観に来るのは、長く続くシリーズ映画の特徴ですね。

 

ミッション:インポッシブル」は、60年代後半から70年代前半にヒットしたアメリカのドラマ「スパイ大作戦」を元にした映画ですが、テーマ曲、ミッションを告げたあとの機械が消滅するところ、チームで活躍するところ以外、ドラマのおもかげはありません。

 

それどころか「スパイ大作戦」が元になっていることを知らない人も多いのでは、と思います。「ミッション:インポッシブル」と聞けば、今ではトム・クルーズの名前が真っ先に浮かんでくるくらい、トム・クルーズの代表作中の代表作となりました。

 

ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、シリーズ第6作目。1作目からずっと観ていますが、実は、観ている時はいつも「面白い!」と思っているのに、しばらくするとストーリーを全然覚えていない、という現象が起こる映画シリーズなのです。

 

たぶん、シリーズを通してチームメンバーがいつも同じだったら、登場人物たちに愛着が持てて、もっと覚えていられると思うのですが、1作目から全て出ているのは、イーサン・ハント(トム・クルーズ)とルーサー(ヴィング・レイムス)だけですよね。

 

007のように世界を股にかける大作スパイアクション映画は、扱う内容が大きすぎてストーリーをよく掴めない、というのが、映画のストーリーが記憶にあまり残らない理由ですが、MIシリーズに関しては、ストーリーを深く理解しなくていいから、アクションシーンを思い切り楽しんでください!と、言われているような気もします。

 

ミッション:インポッシブル/フォールアウト」の監督は、前作「ローグ・ネイション」と同じクリストファー・マッカリー。「ローグ・ネイション」はストーリーがわかりやすく、そしてもちろんアクションシーンも素晴らしくてとても面白かったので、今作にも期待していました。

 

今回IMFのチームが取り組むのは、おおざっぱに言えば、核爆発を起こすことが出来るプルトニウムがテロリストの手に渡るのを阻止すること。機械がミッションを告げるシーンなど、映画が始まってしばらくすると、今回のテーマ(?)を簡単に説明してくれる箇所があるので、今回の映画で何をどうしたいのかは頭に入れることが出来ます。

 

なんだ、わかりやすい設定じゃないか、と思われると思います。本当にそうだと思いますが、騙したり、騙されたり、が、スピーディな展開の中繰り広げられるので、途中でなんだかつじつまが合わなくなってきて混乱してしまいました(笑)。

 

混乱したと言いながらもこの映画がおすすめなのが、いつものようにトム・クルーズが体を張った超一級のアクションシーンを何度も楽しめるからです。

 

映画の前半ですでにクライマックスシーンのようなアクションシーンがあり、ここでもうこんなに盛り上がってしまって、最後の一番の盛り上げどころはどうするんだ、と、映画を観ながら思っていましたが、そんな心配無用でした。

 

複数の超ハラハラがシンクロするクライマックス。気がつけば、顔が歪んでました(笑)。(鏡は見てませんが、顔のこわばりにふと気がつきました)

 

いやいや、あそこまでスゴいアクションシーンを撮ってしまって、更に期待されてしまう次回作はいったいどうするのだろう?と思います。なんだか話の流れはつかめなくても、これだけ楽しませてもらえれば大満足、といった感じです。面白かった!

 

今回イーサンとチームを組んでいるのは、MIシリーズ3作目から一緒のルーサーとベンジーです。ちょっと癒しキャラのベンジー(サイモン・ペグ)。この先のシリーズでもずっと出てもらいたいな。謎のイギリススパイのイルサやイーサンたちのボスとなった長官役のアレック・ボールドウィンも出るので、「ローグ・ネイション」をご覧になっている方には嬉しい設定です。

 

アレック・ボールドウィンは、トランプ大統領そっくりのモノマネで話題になった俳優さんですね(笑)。

 

ミッション:インポッシブル/フォールアウト」では、イーサンが人間に対して深い愛情を持つ人物であることを知ることが出来るシーンがいくつかあり、人類への愛から危険なミッションに挑んでいる、ということがよくわかります。

 

そして久々(でもないですね)に登場するのがイーサンの妻(ミシェル・モナハン)。一般人レベルでは理解出来ない崇高な愛で結ばれている2人…。2人の短いながら深いやり取りに、なんだか、はっ!、としてしまいました。

 

イーサンの人柄により触れることが出来た今作は、過去のシリーズよりも印象に残りそうです。

 

次回作があるとすれば撮影がきっと50代後半になるトム・クルーズ。また体を張ったアクションを見せてくれることでしょう。国際的な映画人としてのミッションを理解し、全世界の人々を楽しませることに力を注ぐトム・クルーズ。フィールドは違いますが、やっていることはイーサンと同じだと思います。

 

ミッション:インポッシブル/フォールアウト」は、イーサンはトム・クルーズの自分自身、もしくはこうありたいと思う姿の投影、と思いながら観ると、また違った面白さを感じることが出来る、おすすめスパイアクション大作映画です。

 

PS:CIAのお目付け役で登場するヘンリー・カヴィル。新スーパーマンでおなじみ(?)の俳優ですが、以前よりなんだかシュツとした感じで、かっこ良かったです!

 

【映画情報】

映画タイトル:ミッション:インポッシブル/フォールアウト

オリジナルタイトル:Mission: Impossible-Fallout

監督:クリストファー・マッカリー

主演:トム・クルーズ(イーサン・ハント役)

公開年:2018年(アメリカ・日本共に)